公開日 2024年11月1日
更新日 2024年10月29日
近年、電子機器は私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。特に小型で大容量、高出力の出せるリチウムイオン電池は、スマートフォンやモバイルバッテリー、ノートパソコンや電子タバコなど様々な電子機器に使用されています。
これら電子機器は便利で世の中に浸透していっている一方で、リチウムイオン電池による火災が増加傾向にあります。多くの場合、充電方法や使い方、廃棄の方法を誤ること等が原因となり火災に至っています。
<使用上の火災予防ポイント>
- 充電は、必ず専用アダプター、電源コードを使用する
各機器を購入した時に付属されている充電器やメーカー指定の物を使用しましょう。接続部が合致するからといって、充電電圧を確認せずに使用することはやめましょう。発熱、破裂、発火などの原因になります。 - 長時間使用しないときは、充電機器から取り外し保管する
機器の漏れ電流により過放電に至る可能性がありますので、機器から外して湿気の少ないところに保管するか、機器から取り外せない場合は完全に電源を切ってください。 - 高温になる場所に放置しない。高温になる場所で充電しない
ストーブのそば、炎天下の自動車の車内など高温になる場所に放置しないでください。また高温になる布団やコタツの中で充電しないでください。液漏れ、発熱、破裂、発火の原因になります。 - 踏みつけや落下等で大きな衝撃を加えない
リチウムイオン電池に大きな衝撃を加えると変形したり、リチウムイオン電池に組み込まれている保護機構が壊れ、発熱、破裂、発火の原因になります。 - 性能の落ちた電池を使用しない
リチウムイオン電池には寿命があります。最後まで充電できない、機器の使用時間が短くなった、充電時に高温になる等異常がある場合は、新しいリチウムイオン電池とお取り替えください。 - 安全基準を満たした製品を購入する
購入する際は、電気製品が安全性を満たしていることを示す「PSEマーク」がついている製品にしましょう。PSEマークとは、「電気用品安全法」を満たしていることを示すマークで、電気用品安全法の規制対象となる電化製品はこのマークが表示されています。
▲PSEマーク
<リチウムイオン電池を安全に廃棄するためのポイント>
- 絶対に解体しない
リチウムイオン電池を廃棄する際には、解体してはいけません。解体されたリチウムイオン電池は回収してもらえないからです。リチウムイオン電池に限らず、電気製品は充電部分を露出させないことが基本であり、火災の危険性が増します。
適切なリサイクルのためにも、安易に解体しないようにしましょう。 - 絶対に濡らさない
リチウムイオン電池が水に濡れると、あらかじめ組み込まれている保護回路が適切に動作しなくなり、発熱や発火などの危険性が増します。また、特に大型のリチウムイオン電池が水に濡れると感電の危険性も生じます。
事故防止のために、水に濡れないよう注意して廃棄しましょう。 - 出力端子を絶縁する
リチウムイオン電池に限らず、電池類を廃棄するときは、出力端子部分を絶縁しなければなりません。万が一、リチウムイオン電池に電気が残っていると、出力端子が露出している場合は火災の原因にもなります。出力端子を絶縁するには、絶縁テープを貼って覆い隠してしまう方法が一般的です。 - 他の廃棄物と混ぜて廃棄しない
リチウムイオン電池を可燃物やその他廃棄物に混ぜて廃棄してしまうとゴミ収集車の中やゴミ処理場で火災が発生する危険があります。
リチウムイオン電池は一般廃棄物に分類されており、リサイクルが基本です。回収、再資源化は「一般社団法人JBRC」のリサイクル協力店(電気店・ホームセンター・スーパーなど)で実施しています。なお、近くのリサイクル協力店はホームページでご確認ください。
一般社団法人JBRCホームページはこちら
※下記画像リサイクルマーク①~③が回収対象(解体された電池パック、破損、膨張、水濡れ電池などは回収対象外です。)
また、携帯電話・スマートフォンの小型充電式電池の回収は、モバイル・リサイクル・ネットワークなどで推進されており、各社のショップ等で実施しています。モバイル・リサイクル・ネットワークのホームページ (一般社団法人電気通信事業協会・一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会)
お問合せ
臼杵市消防本部
TEL:(0972)62-2303