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国宝臼杵磨崖仏の保護・保存

公開日 2019年2月15日

更新日 2021年8月31日

国宝臼杵磨崖仏の保護・保存

文化財の保護・保存の大切さ

国宝である臼杵磨崖仏をはじめ、臼杵市にはたくさんの貴重な文化財があります。
文化財は古くから伝わってきた価値ある財産ですので、その姿を壊すことなく後世に伝えていくことが、私たちの責務です。

文化財が壊れたときには修復する必要がありますが、大きく壊れないように日々の管理をきちんと行うことが、最も大切なことです。
また、日々の管理をきちんとしておけば、損害が少ないうちに異常を発見することができ、文化財への被害も文化財所有者の費用負担も少ないうちに修復することが可能となります。

例えば、国宝である臼杵磨崖仏では、日々の管理をきちんと行い、状況をチェックしています。
また、毎年秋から冬にかけて修復を行い、国宝にふさわしい姿を後世に残す活動をしています。

古園石仏群 大日如来像

国宝臼杵磨崖仏の修復現場特別公開について

「国宝臼杵磨崖仏」は、今から約9万年前に熊本県の阿蘇山が噴火した際に流れてきた火砕流が冷えてできた「阿蘇溶結凝灰岩(あそようけつぎょうかいがん)」という地層に彫られています。
この地層は、大変柔らかく水分を多く含むという特徴をもっていますので、仏体の彫刻面にコケやシダなどの植物が生えやすいのです。
これらの植物が生えたままにしておくと、仏体が彫刻されている面を傷め、最終的には仏体の表面がボロボロになってしまいます。

そこで臼杵市では、この貴重な文化財である「国宝臼杵磨崖仏」をより良い状態で後世に伝えていくために、様々な保護保存事業を行っています。
毎年秋から冬にかけてで行われている仏体のクリーニング作業もその1つです。
岩には影響のない紫外線を、コケやシダなどの植物に照射することで、仏体を傷つけることなく、植物を枯らすことができ、植物を枯死させた後には専門家の手作業で、植物の除去や、植物が生えづらくなる作業を行っています。
この作業は、ここ「国宝臼杵磨崖仏」で全国で初めて技術開発された方法です。

過去の修復現場特別公開の様子 
 仏体に紫外線(青い光)を当てています

文化財の保護・保存の大切さを伝えるため、これらの修復作業について、修復期間中に何度か修復現場の特別公開を実施しています。
修復期間中には、修復に必要な機材を置いていますので、観覧にご迷惑おかけすることもありますが、貴重な文化財の保護、保存のため、ご理解とご協力をお願いします。

「国宝臼杵磨崖仏」修復現場特別公開は、毎年10月~1月頃にかけて行いますので、公開予定日が決まりましたら当ホームページのトップページにあります「新着情報」にてお知らせします。

臼杵市文化財関係 調査報告書・保存活用

保存活用計画書

    臼杵市では、国宝臼杵磨崖仏の適正な保存と活用を計画的に行うため、「国宝臼杵磨崖仏保存活用計画」を令和2年度に策定し、令和3年8月6日に文化庁の認定を受けました。 この計画書を公開します。

国宝臼杵磨崖仏保存活用計画書[PDF:6.08MB]

お問合せ
臼杵市文化財管理センター
TEL:0972-64-6444

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  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

※直通のダイヤルインや通話料金、電話交換システムに関することは、お問合せページをご覧ください。

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