公開日 2019年2月7日
更新日 2023年2月9日
三浦按針
- 玉田信行 作 「出会い」
- 按針がたどり着いた黒島(臼杵市佐志生)
三浦按針ことウイリアム・アダムスは、1564年イギリスのケント州で生まれました。12歳の時、造船所に入り、12年の間、造船と航海術を学び、航海士兼船長の資格を得ました。 その後按針は、オランダ東インド会社の東洋探検艦隊の航海長としてリーフデ号に乗り込み、東洋に向かいます。
途中、幾度となく暴風雨に遭遇して難船しましたが、慶長五年(1600年)4月19日、豊後の国 佐志生の浦(現在の黒島)にようやくたどり着きました。
彼がリーフデ号で到着した時、船内には病人を含めて24名ほどだったと日記に記されています。
この時の臼杵城主であった太田飛騨守一吉は、薬や食料を与え手厚く扱い、大阪城にいた徳川家康に知らせました。
家康は、大阪においてアダムズを引見し、彼の人柄と天文学、航海術、当時の世界情勢などの知識に興味を持ち、好意的態度で接したということです。
そして、彼の帰船を許し、リーフデ号を浦賀(神奈川県横須賀市)に回すことを命じました。
浦賀に着船後、アダムズは家康とたびたび会見し、彼の信任を得て外交顧問として厚遇されました。
そして、日本名「三浦按針」と、相模の三浦郡に領地が与えられました。
その後の按針は、幕府の海外貿易振興のため、大いに力を尽くしました。
特に、日本とイギリス・オランダとの通商貿易、文化の移入など、日本の外交史に輝かしい足跡を残したのです。
三浦按針没後400年・日蘭交流420周年記念ショートフィルム ANJIN -A NAVIGATOR OF LOVE-
三浦按針の功績を称え、苦難の航海などを描いたショートフィルムを公開しています。現代を按針のように力強く突き進んでほしいというメッセージが感じられる内容となっています。ぜひ、ご覧ください。
ANJIN - A NAVIGATOR OF LOVE -(悠光の旅立ち篇)
ANJIN - A NAVIGATOR OF LOVE -(凜の旅立ち篇)
ANJINプロジェクト
三浦按針ことウィリアム・アダムスにゆかりのある、臼杵市、静岡県伊東市、神奈川県横須賀市、長崎県平戸市 の4市にて、按針の功績の顕彰と、4市の魅力の発信を行うため、平成25年4月8日、
「ANJINプロジェクトパートナーシップ宣言」を行い、「ANJINプロジェクト連絡協議会」を立ち上げました。
以降、毎年1回いずれかの市で、「ANJINサミット」の開催や、NHKへの大河ドラマ化に関する要望活動など、三浦按針を通じての都市間交流や地域活性化を図る取り組みを行っています。
- 大分県臼杵市
按針が乗るオランダ船リーフデ号がたどり着いた地
- 静岡県伊東市
按針が家康の命により、日本初の洋式帆船を建造した地
- 神奈川県横須賀市
按針が家康に与えられた領地がある地
- 長崎県平戸市
按針がオランダ商館・英国商館の設立に貢献し最期を迎えた地
ANJINプロジェクトの主な経緯
月日 | できごと |
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平成25年4月8日 | 横須賀市で「ANJINプロジェクトパートナーシップ宣言」署名 |
平成25年5月25日 | 平戸市で第1回ANJINサミット開催 |
平成25年8月29日 | NHK大河ドラマ化に関する要望書提出(東京:NHK放送センター) |
平成26年8月10日 | 伊東市で第2回ANJINサミット開催 |
「三浦按針連携市による災害時の応援協定書」締結 | |
平成27年4月7日 | 横須賀市で第3回ANJINサミット開催 |
平成27年4月8日 | NHK大河ドラマ化に関する要望書提出(東京:NHK放送センター) |
平成28年4月16日 | 臼杵市で第4回ANJINサミット 熊本・大分地震により中止 |
平成29年2月8日 | NHK大河ドラマ化に関する要望書提出(東京:NHK放送センター) |
平成29年11月5日 | 臼杵市で第4回ANJINサミット開催 |
平成30年1月31日 | NHK大河ドラマ化に関する要望書提出(東京:NHK放送センター) |
平成30年10月26日 | NHK大河ドラマ化に関する要望書提出(東京:NHK放送センター) |
平成30年10月27日 | 横須賀市で第5回ANJINサミット開催 |
ANJINプロジェクト連絡協議会の活動
ANJINサミット
毎年1回いずれかの市で、ANJINサミットを開催しています。
平成30年度は横須賀市にて開催されました。
「第5回ANJINサミット」の様子 (平成30年10月27日)
NHK要望活動
毎年1回、NHK放送センターを訪問し、「三浦按針と徳川家康を題材とした大河ドラマ制作に関 する要望書」を提出しています。
第5回NHK要望活動の様子 (平成30年10月26日)