公開日 2019年2月7日
更新日 2019年2月28日
- 地域
- その他
- 名称
- 三輪神楽(みわかぐら)
- 所在
- 備考
- 昭和54年1月調べ
- 説明
- 除夜の鐘の音とともに新しい年が明けると神前で新年祭が行われ舞堂では神楽が始まります。
市内では毎年八坂神社など各神社で舞われています。なかでも大神宮で舞われている神楽は天高く燃え上がる焚火の明かりで舞われるだけに、その趣とともに、身も心も清められる思いがします。かがり火のなかでの舞を見ながら数百年の昔から、私たち日本人はこうして新しい年を迎えてきたのではなかろうかと、その有様が眼前に再現された思いがしました。
いま臼杵地方で舞われている神楽は、三輪流(臼杵)神楽といいます。この三輪流(臼杵)神楽の起源ははっきりしていませんが、図書館にある「寺社考」の平清水天神の項に「元禄十三庚申年、知通公(稲葉六代)新宮御建立-十一月十五日遷宮して反閇神楽あるなり」とあり、三輪流(臼杵)神楽の中に「反閇」があることからみても、少なくとも二百八十年以上の歴史を有していると思われます。
この三輪流(臼杵)神楽は十番からなっており、子どもの頃の思い出のある柴引きもこの中の一番です。
柴入(しばいれ)・入坐(いれまわし)・太刀(たち)・正護(しょうご)・大神(だいじん)・反閇(へんばい)・四天(してん)・喰物(じきもつ)・柴引(しばひき)・綱切(つなきり)の十番からなり、それぞれ装束、採物、人員等が異なっています。
市内にはこの三輪流(臼杵)神楽の神楽座が中臼杵・前田・熊崎の三座がありましたが、前田楽友会は、昭和八年旧正月から十日間、八坂神社で講習を受け、伝承したことに始まっています。
昭和53年に市の文化財調査委員会が調査を行い、昭和55年、県指定無形民俗文化財に指定されました。(平成14年10月一部加筆修正)