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庚申塔

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

庚申塔の写真
地域
その他
名称
庚申塔(こうしんとう)
所在
臼杵市内
備考
昭和55年11月調べ
説明
庚申の日がやってくると人々は一晩中寝ずに過ごすために、酒や食物、あるいは碁、将棋、双六などの遊びをして夜を明かし、健康長寿を祈るという信仰が古くからあります。この信仰は、古代中国の道教(中国の民間信仰)の影響を受け、日本で発達してきました。
道教の説くところによると、人間の体内には三尸の虫が宿っており、庚申の夜、眠った人間の体内から抜け出て天にのぼり、天帝に人間の罪過を告げ、命を縮めるといわれるため、この晩は眠らずに夜を明かし、三尸の虫が対外へ出るのを防ごうとする信仰です。三尸というのは上尸・中尸・下尸とわかれ、上尸は人の頭の中にいて首から上の部分を病気にし、中尸は人の腹の中にいて五臓を病気に、下尸は人の足の中にいて下関を病気にするといわれています。
この庚申の行事も初めのころは、本尊の礼拝とか、宗教的な儀礼というものがない守庚申というものでしたが、室町時代頃から仏教的な色彩が強くなり庚申に本尊を礼拝する庚申待という形に変わってきました。さらに供養塔としての庚申塔を造立する風習も出てくるようになりました。庚申塔というとすぐに怒ったような形相の青面金剛像を思い浮かべますが、初めは板碑の形をしたものでそこに弥陀三尊や釈迦三尊を彫っていたようです。室町時代も終わりころになると庚申(かのえさる)と山王信仰が結びつき、庚申の夜は言行をつつしむというところから、塔に両手で眼と耳と口を覆った三猿を表す彫刻も行え割れるようになりました。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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