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龍王山

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

龍王山の写真
地域
佐志生・下ノ江地域
名称
龍王山(りゅうおうさん)
所在
臼杵市大野
備考
昭和62年2月調べ
説明
臼杵は、面積の多くが森林によって占められています。まちの東側を除く他の三方は山に囲まれ、北には標高484mの樅木山、標高528mの白山、西には標高約317mの武山が、南には標高536mの鎮南山、標高619mの姫岳がまわりの山並みより一際高い位置を占めています。
これらの山々は、霊山として山それ自体が昔から人々の信仰の対象となり、あがめられているものの、あるいはその山がもつ峻険さと交通の要路に位地するという利点から、中世の合戦における防御の要としての山城や砦として利用されていたものなど様々です。
これらの山々とは逆に、南北に長く伸びる海岸線のほぼ真中付近には、標高156mとさほど高くはありませんが、海や内陸部を見渡せる独立した小さな山があります。これが龍王山です。
この山頂には、80坪(約264m2)程度のひさご形状の平坦面があり、中央から西側よりの所に高さ93cm、横幅84cm奥行き56cmの石殿が設けられています。この石殿内には、凝灰岩で作られた二体の座像が前後に安置されています。前の像は、高さが33cmありますが、なぜか頭部だけがセメントで作られています。後ろのものは頭部がなく、全体的にかなり風化しています。土地の古老の話によると、この石造の頭部を削ってその石粉を飲むと疫病が治るとかで、信者がひっきりなしにここを訪れ、頭部を削っては石粉を取ったため頭がなくなってしまい、そのため頭部をセメントで補修したと言うことです。
龍王山という名前が何に由来するのか定かではありませんが、龍という名が付くこと、この山が下ノ江・下北地区などの穀倉地帯を見下ろす場所に位置しているところから推して、田の神、即ち農耕の神である水を呼ぶ龍神が住む山という意味から名づけられたのかもしれません。
この山の頂上に立って、周囲を見渡したときの展望の素晴らしさ、この感動は筆舌に尽くしがたいものがあります。東の海上に浮かぶ無垢島の姿、目を南西に転じるとはるか彼方には祖母山・傾山の山並みが望めます。岩崎の集落から20分程度で山頂まで登れます。晴れ渡った暖かい日にご家族で登られてみてはいかがですか。きっと心を豊かなものにしてくれることと思います。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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