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綿津見神社

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

綿津見神社の写真
地域
佐志生・下ノ江地域
名称
綿津見神社(わたつみじんじゃ)
所在
臼杵市下ノ江店
備考
昭和61年1月調べ
説明
この神社は、下ノ江の店地区にあります。この名前のついた神社は市内でここ一社だけしかありません。江戸時代中期寛保元年(1741)に記された「臼陽寺社考略記」によれば、その昔、紀州(現和歌山県)の熊野権現を当地に勧請し、これを綿津見神として祭り、地元ではこの神を氏神としたと記されています。
またこの神は、船神として、あるいは人の寿命を守る神としての霊験があるというところから、船乗りの守り神としてあがめられていたとも記されています。「船板一枚下は地獄」と言われるほど昔の仕事には多くの危険が伴っていました。気象の変化によって海がどう変わるかもしれず、船に我が身を任せなければならなかった人々にとって、海の神に航海や漁労の安全を祈ることは、ごく自然の成り行きであったと思われます。
綿津見神社の祭神は「底筒男命(そこつつおのみこと)・中筒男命(なかつつおのみこと)・表筒男命(うわつつおのみこと)」の三神です。
奈良時代に編集された「日本書紀」によれば、イザナギノミコトが亡くなった妻のイザナミノミコトに一目会うため黄泉の国(死者の世界)に出かけ、そこで妻の醜い姿を見て驚き逃げ帰り、汚れた我が身のみそぎを海で行いました。そのみそぎによって生まれたのが先の男神です。
神社の境内には、江戸時代の献灯がいくつもあります。これを見ても当時の人々の信仰がいかに厚かったかがうかがえます。下ノ江は良港として船の出入りが多く大いに栄えていたことも多くの人の信仰を集めた要因の一つと思われます。
下ノ江港にゃ錨はいらぬ サノヨイヨイ 三味や太鼓で船つなぐ サノサノヨイヨイ
この民謡が往時の下ノ江港のにぎわいを如実に物語っていると言えます。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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