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黒島の古墳

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

黒島の古墳の写真
地域
佐志生・下ノ江地域
名称
黒島の古墳(くろしまのこふん)
所在
臼杵市佐志生
備考
昭和57年7月調べ
説明
浜辺に寄せる漣の調べと千鳥のさえずり、澄み切った空のような青い海、落ち着いた雰囲気の島、これが黒島です。周囲2kmほどの小さな島ですが、夏には海水浴場としてばかりでなく、日本の海外通商史上、はじめてイギリス、オランダとの貿易関係を結ぶきっかけを作ったイギリス人、ウィリアム・アダムス(日本名・三浦按針)の上陸記念碑が建てられているところとしても知られています。このアダムスが1600年(慶長五年)4月19日、オランダの東洋探検船団の一隻であったリーフデ号の航海長として、佐志生に漂着しました。その後、徳川家康に登用され、幕府の外交顧問として活躍し、大きな事績を残したことは有名です。
このほか、黒島は史跡の島としても知られています。島内南東部の小丘陵には、中世の若林水軍の砦と思われるような石積を施した曲輪状遺構、更にこの遺構内部と北西部の小丘陵には、数基の小円墳があります。古墳は、何れも直径10m前後の円墳で、1mほどの高まりがあります。墳頂部は、後世に削平を受けたため一部埋葬施設が露出し、往時の姿をとどめてはいませんが、露出している箱式石棺や石室等の様相から、この地域で勢力を持っていた古代海人部の族長の墓と考えられます。これら古墳の中には、臼塚、下山両古墳より古い時期に属するものもあり、古墳時代におけるこの地域の先進性がうかがわれます。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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