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四億年前のモニュメント

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

 
地域
上浦・深江地域
名称
四億年前のモニュメント(よんおくねんまえのもにゅめんと)
所在
津久見島
備考
平成5年8月調べ
説明
波静かな臼杵湾にゆったりと浮かぶ津久見島。どこから見てもおにぎりのような円錐形をしたこの島は、月見島ともとも、さまざまな名前とそのいわれが伝えられていることでもわかるように、古くから臼杵の人々に親しまれ、また愛されています。
多くの人たちにこの島が親しまれてきたのは、やはり何といってもどことなく愛嬌を感じさせるおにぎりのような姿に由来するのではないでしょうか。日本は四千九百十七島(離島振興会調べ)の大小さまざまな島によって国土を構成する島国ですが、その中でも津久見島のように美しい円錐形をするものはほとんど例がありません。津久見島がこのような形をしているのは、緑色チャート・緑色凝灰質砂岩・粘板岩・桂質砂岩などといったさまざまな岩石が交互に積み重なって非常に固い層を構成していいるため、海水や地上の天候の状況に浸食されにくく、海底から隆起した時の形をほとんどよく留めているからと考えられています。ですから、津久見島はその誕生以来、形はあまり変わっていないということです。
では、津久見島が誕生したのはいつごろのことなのでしょうか。実はこれが古生代シルル紀と呼ばれる、今から約四億年前のことと考えられているのです。
地球が誕生したのが今から約三十五億年前のことといわれ、現在のような日本列島が形成されたのは約一万年前のことと考えられています。四億年前の日本は全く影も形もない海の底で、わずかに現在の北陸地方の一部が、朝鮮半島から日本海南部にわたる広大な大陸の続きとして陸地化されていたにすぎませんでした。当然ながら臼杵も海の底だったのですが、このシルル紀に恐らく地殻変動の影響を受けて、海底が部分的に隆起してできたのが津久見島というわけです。現在の臼杵市の内陸部が形成されるのが二億五千年前~三百年前のことですから、津久見島は臼杵で最初に登場した陸地ということになります。さらにそればかりか、津久見島を構成する岩石は岐阜県北部にしか存在しない日本で二番目に古い、貴重なものなのです。
まだ臼杵が海であったころから、ずっと臼杵を、私達の祖先や私達の行いを、じっと見続けてきた津久見島。何も語ることはないけれど、その四億年という歳月を思うとき、なにかしら謙虚な気持ちに立ち返る気がします。学術的に貴重な島であることもそうですが、私たちの心のよりどころとして、いつまでも大切にしてゆきたいものです。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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