公開日 2019年2月6日
更新日 2019年2月28日
- 地域
- 中臼杵・南津留地域
- 名称
- 久木小野マンダラ石(くぎおのまんだらいし)
- 所在
- 臼杵市久木小野
- 備考
- 昭和53年12月調べ
- 説明
- 田んぼのあぜ道をとおり、雑木林をくぐりぬけると木立の間から左手に大きな石が並んでいるのが見えます。これがマンダラ石です。
大小約十個ほどの岩石で、高さ1.67m、幅1.21mから2.42mのものもあり、正面の石壁二つに区分され、右方の壁面にはおもに種子曼荼羅(しゅじまんだら)を表したもので、下部に文安四年(1447)十月二十四日の銘があります。
左方のマンダラには多くの種子を散らし書きにしてあり、大施主良舜文安三年八月彼岸日丙寅七十五歳と彫られています。今から約五百三十年前の足利義政時代のもので、当時の仏教信仰を知る上で貴重な資料となります。
なお、びょうぶのような巨石には、同じ形式の卒塔婆(そとば)が線彫りに、梵字(ぼんじ)で彫られたものが十二基、西面の巨石にも五、六基が数えられ、追善、逆修の文字と供養者の名が彫られています。
昭和四十一年三月二十三日、県の史跡に指定されています。
久木小野の亀山八幡社から南方に二百メートルばかり行った字山中の丘腹にあります。