公開日 2019年2月6日
更新日 2019年2月28日
- 地域
- 中臼杵・南津留地域
- 名称
- カボスの元祖木(かぼすのがんそぼく)
- 所在
- 臼杵市乙見
- 備考
- 昭和53年9月調べ
- 説明
- 秋の訪れとともにいろいろな食べ物が食卓をかざりますが、こうした秋の味覚をよりおいしく食べるのに、私たち臼杵人にとって欠くことのできないものがあります。これがカボスです。
カボスも最近は県内一円で栽培されており、東京や福岡、関西方面に盛んに出荷されていますが、このカボスの元祖木が臼杵にあったことをご存知でしょうか。
市内乙見日平(ひびら)のあるお宅の庭先にカボスの元祖木がありました。このカボスの木は、昭和五十一年三月、大分県の調査で「カボスの元祖木に間違い無し」と判断され、県の特別保護樹木に指定されていましたが、昭和62年6月、枯死のため指定解除されました
この銘木は樹高約4m、枝張り約5mあり、地上30cmの樹周は94cmもある大木で、樹齢は三百年を下るまいといわれていました。
この木のカボスは、表面がガサガサしており、三百年という年月を感じさせますが、さすがに香りは強く、元祖木にふさわしい正統派のカボスでした。
持主の方は先祖代々この地に住んでおり、元禄時代までは医者をしていたそうで、当時このカボスを使って、風邪薬をつくっていたと伝えられています。