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日吉塔

公開日 2019年2月6日

更新日 2019年2月28日

日吉塔の写真
地域
下南地域
名称
日吉塔(ひよしとう)
所在
臼杵市深田
備考
昭和54年3月調べ
説明
「朝日さす、夕日かがやくこの下に、黄金千杯、朱千杯、七つ並びが七並び・・・」との黄金埋蔵の伝説があり、昭和二十六年十一月津久見市の老人によって、この塔の二十メートルばかり下の田んぼが発掘されたことがありました。このとき出土したのは、木片や古瓦ばかりで、一枚の黄金も発見することはできませんでした。しかし、この発掘された古瓦などは、この地に建立されていた満月寺の遺物であり、謎に包まれている満月寺や臼杵石仏解明の重要な資料です。
通称「日吉塔」とよばれている宝篋印塔は、石仏の里深田の満月寺北側にあり、竹林を背にして立っています。凝灰岩でつくられており、基礎・塔身・笠・相輪の大石五個からなっています。屋蓋四隅には、隅飾り突起がおかれていますが、別の石でつくられており珍しいものだそうです。
総高4.09mで、刻み方、大きさにおいても、大変大きなものです。基礎四面には、それぞれ二個の格狭間(こうざま)が刻まれており、厨子(ずし)形の塔身の内方底部には経巻でも納めたと思われる深い穴があります。相輪は、笠の中央部から少しずれてはいますが、雄大・精巧で、塔全体のバランスは立派です。
記銘はありませんが、制作年代は、鎌倉時代の中期を降るまいといわれています。
昭和二十七年三月二十九日に石仏群といっしょに、国指定の特別史跡となり、さらに昭和二十九年九月、中尾の五輪塔といっしょに国の重要文化財に二重指定されています。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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