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旧武家住宅

公開日 2019年2月6日

更新日 2019年2月28日

旧武家住宅の家
地域
臼杵・南部地域
名称
旧武家住宅(きゅうぶけじゅうたく)
所在
臼杵市内
備考
平成2年4月調べ
説明
臼杵は、城下町として形成されたこともあり、旧市内には今日でも往時の名残をとどめる古い建物が数多く残されています。
これらの建物も時の移り変わりによる生活環境の変化に伴い、大きく変わりつつあります。その家に住む人々の快適な居住空間を求める度合いによって、家屋内部の改装・増築といったことが行われ、本来の時代的な建物としての姿が失われている家も多く目立ってきました。
しかし、反面、歴史的な建物としての外観を損なわず、内部も往時の間取りや部屋の機能をあまりかえることなく、大切に保存され、しかも、住居として現在でも十分に使われている建物が存在していることも事実です。
こうした傾向は、仁王座地区や海添地区などに所在している旧武家屋敷などに良く見られます。これらの地区における時代的建物の保存状態のよさという点は、地区内で生活している人々の古い建物への愛着、或いは自分達の生活史の一端を語ってくれる貴重な建物であるという意識、更に地域の形成と深くかかわっている歴史的建物への関心の高さといったことが要因として挙げられるかもしれません。
近年、全国的に古い町並みの保存という気運が高まり、各地で整備が進められています。臼杵でも町づくりの一環としての町内の整備に取り組み、着々と成果をあげています。中でも武家屋敷であった丸毛家住宅の修理は、その最たるものといえるでしょう。丸毛家は、臼杵藩時代二百石を賜っていた中級の武家で、稲葉氏の臼杵入府に従い、美濃国(現、岐阜県)からやってきた家柄です。現存している建物の詳しい建築年代ははっきりしませんが、その建築様式が、江戸時代後期の武家住宅の様式をとどめている点から十九世紀代の建物であろうと推定されています。玄関口を入るとその正面には、一つの衝立を挟んで右側をお客用玄関、左側を内玄関として使い分けています。当時の武家は、体面や体裁に気を配ることに重きが置かれていた事も手伝って、お客玄関からお客座敷へのルートはその家の一番良い所を当てるといった気遣いが見られます。
臼杵の武家住宅における玄関づくりにはもう一つの型があります。この代表的建物の一つとしては仁王座の旧片桐家住宅があげられます。丸毛家住宅の玄関が並列型とすれば、ここの玄関は直列型といえるもので、玄関から台所へ通じる土間の手前にお客玄関を、そして衝立を挟んでその奥に内玄関を設けています。こうした玄関つくりの違いは、住宅が土地(地形)の制約を受けて建てられていることに起因しているようです。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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