公開日 2019年2月4日
更新日 2019年2月28日
- 地域
- 臼杵・南部地域
- 名称
- 松島(まつしま)
- 所在
- 備考
- 昭和53年1月調べ
- 説明
- 臼杵川河口にある島で、島の背後に洲を引いて中須賀の三角洲を形成しており、臼杵川はここから二つに分かれています。岩でできた島の最上流部には市浜地区の氏神様である松島神社を祀っています。臼杵側から住吉橋、市浜側から松島橋の二橋によって連絡されています。松島は臼杵八景の一つに数えられており,「舟しまの松は一木にあらぬども さびしくもあるか夜半の村雨」とうたわれています。船島とは、この島に船具蔵があったことから起こった名で、寛永四年松島に住吉三神を勧請、享保七年に拝殿を建立し、明治十二年京泊りの甑(こしき)天神、小野菅原の神の分影を合祀して松島神社となりました。
万里橋付近から望む松島は、大橋寺の大屋根や背後のうっそうとした陸岸景と紅葉した松島の奇景、臼杵川の清流を得て、一葉の絵はがきのような自然美をひろげています。
しかし、この景観も松くい虫の被害により、大橋寺の老松も松島神社の数本の松も次々と消えていき、いちまつのさびしさを感じさせます。一時汚染されていた臼杵川も昔の清流を取り戻し、河面に小船を浮かべて風情を添えています。
ほとんどの人がいつも見慣れている風景ですが、こんど通るときもう一度ゆっくりご覧になってはいかがでしょうか。きっとふるさと臼杵の自然美の一つに加えていただけると思います。