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主な人権課題

公開日 2019年2月18日

更新日 2021年6月30日

人権とは

 私たちが、社会生活において幸福な生活を営むために必要な権利で、平等に生きる権利や職業選択の自由、教育を受ける権利、集会・結社の自由、表現の自由などです。この権利は、日本国憲法によって、すべての国民に保障されています。
 私たちは、他人の基本的人権をお互いに尊重しあうとともに、それを自分たちの手で大切に守り育てていかなければなりません。

主な人権課題

部落差別問題(同和問題)

 部落差別問題(同和問題)は、日本社会の歴史的過程で形作られた身分差別により、日本国民の一部の人々が、現在に至るまで様々な差別を受けている日本固有の人権問題です。現在でも被差別部落出身であることや、そこに住んでいることを理由に、結婚を妨げられたり、就職で不平等に扱われたり、インターネット上に心無い誹謗中傷が書き込まれるなどの問題が見受けられます。日本国憲法の理念にのっとり、部落差別は許されないものであるとの認識のもとに、部落差別の解消に向けて努力する必要があります。

女性の人権

 男性に比べて賃金など仕事上の待遇が悪い、家事・育児や介護の負担が大きい、また、セクシュアル・ハラスメントやドメスティック・バイオレンスに苦しめられるなど、女性が生きていく上での問題は少なくありません。
 女性が自らのライフサイクルによって、自分の人生のあり方を自ら考え、選択する「自己決定」が尊重され、自分らしく生きる「自己実現」が可能となる社会を構築することが必要です。

子どもの人権

 意見の尊重など、大人には認められていることが、子どもには認められないなどの大きな制約がありました。また、教育・しつけをロ実とした体罰・虐待を受けるなど、健全な成長を阻害されていることも少なくありません。
 子どもを大人の都合に合わせようとするのではなく、次世代を担う子どもたちが権利の主体であることを認め、権利が適切に行使される環境をつくっていくことが必要です。

高齢者の人権

 高齢者は、従来、社会のさまざまな物事の経験者として敬われ、大切にされてきました。「高齢社会」となり、体の衰えや疾病、認知症などの状態にある高齢者が増えていますが、高齢者を虐待したり、財産をだまし取るなどの、高齢者の尊厳を否定する事件や、一人暮らしの高齢者が孤独死する事件が毎日のように報道されています。
 高齢者は家族・地域社会の大切な一員であり、仕事やボランティア活動など生きがいをもって暮らしていけるよう、家族や地域社会が支えることが必要です。

障がい者の人権

 生まれたときから障がいのある人、病気や事故で障がい者になる人、また、目に見える障がいと見えない障がいなど、一概に障がい者といってもその状況はさまざまです。ここで、忘れてはならないのは、「障がい者は特別な存在ではない」ということです。ですから、「かわいそうな」存在でもなけば、「がんばらなければならない」存在でもありません。障がいのある、ないにとらわれず、一人の人間として相手の立場に立って考えてみることが大切です。どんな人も、社会の中で共に生きる仲間なのです。

外国人の人権

 現在、朝鮮半島や中国などのアジアをはじめとして世界中からやって来た200万人の外国人が日本で暮らし、また、年間を通じて多くの外国人が旅行で日本を訪れています。言葉や風俗・習慣などが異なる人たちが自由に行き来し、隣人として普通に暮らす社会が、現実のものとなっています。
 さまざまな人たちが互いに理解し、尊重できる社会こそ生き活きとした社会です。

医療をめぐる人権

 私たちの社会では、特定の病気の人たちに対し、時として、本人の意志に反して行動を制限してきました。特にハンセン病やエイズなどの感染症や、心の病などについては病気への理解が不十分なために、患者たちを家族から引き離し、社会から排除することも当然と考えてきました。しかし、医療技術が進歩し、病気に関する情報を共有化する取組が進む中で、病気に対する偏見や不当な待遇は改善されてきました。
 「病気の人々が自分らしく生きていくことは当然だ」と理解することは、私たちが自由に生きていけることの証しです。

インターネットをめぐる人権

 インターネットの普及により生活が便利になる一方で、その匿名性を悪用した個人に対する誹謗中傷や差別的な情報の掲示・プライバシーの侵害・差別を助長する表現などがインターネット上に掲載される人権侵害の事例が多発しています。また、SNSなどインターネットを通じた誘い出しにより、未成年者が性的被害や暴力行為などの犯罪に巻き込まれる事例も多発しています。
 インターネットを悪用することなく、お互いの人権を尊重した行動をとることで、加害者にも被害者にもならないことが大切です。

性的指向及び性自認に関する人権

 性的指向とは、人の恋愛・性愛がどういう対象に向かうのかを示す概念です。性自認とは、自分の性をどのように認識しているのか、どのようなアイデンティティ(性同一性)を自分の感覚として持っているかを示す概念です。
 性的指向に関して「男性が男性を、女性が女性を好きになる」事に対して、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。
 こうした性的指向や性自認を理由とする偏見や差別をなくし,理解を深めることが必要です。

さまざまな人権

 次に掲げるようなさまざまな人権問題が存在します。これらさまざまな人権問題についても、正しい理解と認識を深め、偏見や差別をなくし、人権が尊重される社会をつくる必要があります。

  • 犯罪被害者やその家族の人権
    犯罪被害者やその家族は、直接的な被害のほかに、いわれのないうわさや中傷により傷つけられたり、プライバシーが侵害されたりするなどの二次的な被害を受けることがあります。犯罪被害者とその家族の人権に配慮することが必要です。
  • プライバシーをめぐる問題
  • アイヌの人々の人権
  • 刑を終えて出所した人の人権
  • 路上生活者の人権

お問合せ

部落差別解消推進・人権啓発課
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

※直通のダイヤルインや通話料金、電話交換システムに関することは、お問合せページをご覧ください。

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