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帯状疱疹に注意しましょう

公開日 2023年6月21日

更新日 2023年6月21日

概要

 帯状疱疹は、過去に感染し、治療したあとも体内に潜んでいる「水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルス」が過労やストレスなどによる免疫力の低下によって再び活性化し、発症します。
 帯状疱疹は50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。

症状

 帯状疱疹は皮膚にピリピリ、チクチクといった痛みからはじまり、1週間程度で痛みがある部分に赤い斑点が見られるようになります。その後赤い斑点内に水ぶくれができ、水ぶくれが破れてびらん(ただれた状態)になり、最終的にそこがかさぶたになって症状がおさまる、という経過を辿ります。
 症状は体の左右どちらか一方に帯状に出るのが特徴で、3週間ほど継続します。全体の半数以上が腕や胸、背中など上半身に発症しますが、顔や首などに生じることもあり、顔面、眼の周囲に発症することもあります。
※経過や症状の程度には個人差があります。

合併症

●帯状疱疹後神経痛(PHN)

 炎症により神経自身が損傷されてしまい、皮膚症状(赤い斑点、水ぶくれ)がおさまったあとも痛みが継続するもので、最も頻度の高い合併症です。帯状疱疹発症後3~6か月以上、場合によっては年単位で痛みが持続します。

●その他の合併症

 帯状疱疹後神経痛(PHN)以外にも様々な合併症が起こる可能性があります。ウイルスによる角膜炎、結膜炎といった眼の症状、顔面神経麻痺、難聴など重篤なものもあります。
 

早期発見・早期治療が大切です

 一般に、帯状疱疹は自分では判断しにくい病気です。
 そのため、初期の段階では虫刺されやかぶれといった他の皮膚疾患と思い、対処が遅れてしまうことがあります。発見が遅れ治療が遅くなると、高熱や頭痛などの全身的な症状が現れたり、合併症を起こす可能性が高まります。また、症状の程度によっては、入院治療が必要な場合もあります。そのため、ウイルスが皮膚や神経に与えるダメージが少ない早い段階で治療を開始することが大切です。
また50歳以上の患者の約2割が、帯状疱疹後神経痛(PHN)へ移行するといわれており、年齢が高まるほど、帯状疱疹後神経痛(PHN)移行率も高くなることから、高齢者の方は特にできる限り早く医療機関を受診し、治療を始めることが重要となります。
 体の片側に急な原因不明の痛みを感じたり、同じ場所に赤い斑点が出た時は、我慢せず早めに医療機関に相談しましょう。

予防

●体調管理

 帯状疱疹は免疫力の低下が原因で発症します。そのため、日頃から規則正しい生活を送り、免疫力の維持を心がけましょう。

 ・食事は栄養バランスに気をつけましょう。
 ・十分に睡眠をとりましょう。
 ・適度な運動を心がけましょう。

●予防接種(任意予防接種)

 50歳以上の方は、帯状疱疹の発症や重症化を予防する目的でワクチンを接種できます。ワクチンには生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります。任意の予防接種になりますので、費用は全額自己負担となります。


※ワクチンは帯状疱疹を完全に防ぐものではありません。また、接種ができない人、接種に注意を必要とする人もいますので、接種についてはかかりつけ医と御相談の上、御検討ください。

お問合せ

保険健康課
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

※直通のダイヤルインや通話料金、電話交換システムに関することは、お問合せページをご覧ください。

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