公開日 2021年6月28日
更新日 2021年10月21日
令和3年6月28日、大分県新型コロナウイルス感染症対策本部および大分県社会経済再活性化緊急推進本部より公表された、県民の皆さまへのメッセージです。
令和3年6月28日
大分県新型コロナウイルス感染症対策本部
大分県社会経済再活性化緊急推進本部
1.感染の状況
県内の感染状況は、県民の皆様のご協力により、一日あたりの新規感染者数が、今月4日以降一桁が続くなど落ち着いています。感染状況の8指標全てがステージ1の水準に改善し、総合的にみてもステージ1と判断します。
しかしながら、国内では緊急事態宣言等が継続される地域が残り、また、隣県でも非常に強い感染力を持つとされるデルタ株が確認されており、油断すれば感染の再拡大を招く可能性も否定できません。引き続き警戒が必要です。
ついては、感染の再拡大を可能な限り抑制するため、希望する高齢者のワクチン接種が完了する7月末日までの間、以下の具体的取組へのご協力をお願いいたします。
2.感染再拡大を抑えるための具体的な取組
(1)県をまたぐ移動について
県をまたぐ移動については差し支えありませんが、「緊急事態宣言」及び「まん延防止等重点措置」が発令されている地域への往来は、引き続き自粛してください。
また、移動に当たっては、移動前後の体調管理、会食などに十分注意してください。
(2)会食について
家族やいつもの職場の方との会食は差し支えありませんが、「安心はおいしい」のPOP掲示も参考に、感染拡大予防ガイドラインを遵守した店舗を選び、少人数、短時間でのマスク会食の徹底を引き続きお願いします。
(3)カラオケについて
カラオケは空気中にウイルスを含む飛沫が浮遊し感染リスクが極めて高いうえ、最近では参加者全員が感染した事例もありました。ご家族でマスクを着用して行う場合を除き、カラオケの利用は引き続き自粛願います。
(4)イベントの開催について
イベントの開催にあたっては、引き続き、感染拡大防止ガイドラインを遵守した上で、収容定員の50%以内の人数制限を行ってください。ただし、大声での歓声等が想定されないイベントであれば、引き続き、5千人を上限に100%以内が可能となりますので、収容定員1万人未満の会場で開催する場合には、収容上限は5千人となります。
(5)基本的な感染対策の徹底について
感染力がさらに増したデルタ株の感染防止のため、入念な手洗いと手指消毒に加え、3密はもとより1密もできる限り回避してください。また、確実なマスクの着用が極めて重要です。屋内では不織布マスクを着用するとともに、マスクを着用していても、十分な距離の確保や短時間の会話にとどめる工夫をお願いします。
職場におけるテレワークの活用も、引き続きお願いします。
学校においては、適切な感染対策を行った上で、教育活動を実施していただきたいと考えており、別途、教育委員会等から通知します。
なお、職場や学校では、マスク会食や「黙食」の徹底をお願いします。
3.社会経済の再活性化に向けた取組
(1)生活福祉資金等について
収入が減少した世帯の生計等の維持を図るため、無利子の生活福祉資金の貸付について、申請期間を2ヶ月延長し、8月末までとします。
また、生活福祉資金の特例貸付が借入限度額に達した世帯等に対して、月額最大10万円の支援金を支給します。
(2)飲食店等について
営業時間短縮に協力いただいた飲食店への協力金については、6月22日から5月分の給付を開始し、翌日から6月分も申請受付を開始したところです。7月9日から申請受付を開始する事業継続支援金とともに、申請受付後2週間を目途とした速やかな給付に努めます。
また、マスク会食等へのご協力をお願いする「おおいた味力食うぽん券」により、感染の再拡大の抑制と、飲食店等の再活性化の両立を進めていきます。
(3)旅行について
「新しいおおいた旅割」により県内旅行を促進します。感染対策を徹底しながら、大分の魅力を楽しんでください。
また、宿泊施設ではこれまでクラスターは確認されていませんが、更なる安心感の醸成と新たな観光需要を創出する補助金の申請受付を7月1日から開始します。
今後は、国や他県の感染拡大防止策や各地域の感染状況を注視しつつ、落ち着いた地域からの誘客を適時に行うことにより、感染の再拡大抑制と観光需要の回復を進めていきます。
4.ワクチン接種について
県内全域で、7月末までには、65歳以上の希望する高齢者への接種が完了します。その後、希望する全ての県民への接種を11月末までに完了させるため、国の新たな支援策を受け入れ、市町村との連携を緊密にし、個別接種会場における接種の加速や、職域での接種に取り組む企業や大学等への支援を行います。
加えて、7月4日から毎週末、昭和電工武道スポーツセンター内に県営接種センターを開設し、幼稚園教諭、保育士、放課後児童クラブ支援員等を対象にワクチン接種を行い、8月末までに完了します。
また、9月以降についても、県営接種センターの継続に向けて、さらなるワクチン確保に努め、一日も早い接種完了に全力で取り組みます。
ワクチンの効果が十分に現れるのは、2回目の接種から約2週間後と言われています。また、その後であっても感染する可能性は5%前後あり、7割程度を占める未接種者に感染を広げてしまう恐れがあります。ワクチン接種完了後も、引き続き、上記の対策を含め感染対策の徹底をお願いいたします。
5.結び
デルタ株の初期症状は、頭痛、喉の痛み、鼻水など風邪の症状と似ていて、その後、症状が悪化することがわかってきました。こうした症状が確認された場合は、躊躇なく早めに医療機関を受診してください。
県としても、デルタ株の各県の感染状況を注視するとともに、監視体制を強めます。さらに、万一に備え、感染が拡大しても対応できる必要十分な病床数を確保し、ワクチン接種を急ぎます。引き続き、県民の皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。