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古瓦

公開日 2019年2月7日

更新日 2019年2月28日

古瓦の写真
地域
その他
名称
古瓦(こがわら)
所在
 
備考
昭和56年10月調べ
説明
陽の光を受けて赤や青、それにいぶし銀のような灰黒色をした瓦が色あざやかな光を放ち、周りの自然ともとけあって織り成す美しい光景は日本建築の持つ伝統的な美しさの一つといえます。伝統的といっても日本建築、特に民家の屋根に瓦が葺かれた歴史は浅く、今からおよそ三百年くらい前の江戸時代の中頃からのことです。それ以前の民家は、板葺、茅葺といったものが一般的で瓦葺建物といえば、寺院、城郭、貴族・武家屋敷などごく限られた一部でした。瓦葺といっても当時は瓦一枚一枚が手作りで、しかも焼成温度が不安定で生産性の低い登り釜で焼いていたため、製品としてのできに良し悪しがあり、その上、値段が高かったこともあって、一般の家屋にまで瓦葺が普及しなかったと思われます。
瓦は元来、日本固有のものではなく、仏教の伝来とともに六世紀後半に百済国からの渡来技術者たちによってその製法や技術が導入され、瓦作りが始まりました。
臼杵における最も古い瓦としては、臼杵磨崖仏の周辺地域から発見された鎌倉時代から室町時代にかけての瓦があります。その主なものは、軒丸瓦(鐙瓦)軒平瓦、丸瓦、平瓦、鬼瓦などです。軒丸瓦には、三つ巴の文様を持つものがあります。軒平瓦には、数種の文様を持ったものがありますが、なかでも珠点を横一線に配した連珠文や左右対称に唐草を配した均整唐草文などの文様瓦が主な瓦です。
瓦葺建物がまだ一般的で無かった頃、何千枚、何万枚という瓦で葺かれた建物を目のあたりにした人々はさぞ畏敬の念を込めてその建物をながめたことでしょう。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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