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久保の谷の湧水

公開日 2019年2月6日

更新日 2019年2月28日

久保の谷の湧水の写真
地域
中臼杵・南津留地域
名称
久保の谷の湧水(くぼんたにのゆうすい)
所在
臼杵市大字東神野・西神野
備考
昭和62年10月調べ
説明
近年、各地で「何々名水百選」という言葉が聞かれます。水のおいしさ、その水にまつわる故事来歴などから、その土地の「名水」が選ばれています。
市内にも昔から「名水」と呼ばれているものがいくつかあります。臼杵の三大清水井戸、揚柳水(ようりゅうすい)、御口屋井戸、薬師水など実に様々です。何れも水の味がよく、故事来歴にちなんだものが大部分を占めています。しかし、味が良くて、しかも水流が豊富であるということになると、どこにでもあるという訳にはいかなくなります。
この条件にぴったり合う場所が一ヶ所あります。それは東神野地区の通称「久保の谷の湧水」と呼ばれているところです。遊水地のまわりには、石組みが施され、だれでも水が利用できるようにしてあります。石組みは、東西10m、南北3mにわたっています。水はこんこんと湧き出すというよりも噴出すといった感じのほうがあたっているかもしれません。毎分何十トンという水量が臼杵川に勢い良く流れこんでいます。近くには、水車小屋跡や石組みの水路ありと、昔から地域の人々の生活水として利用されてきたことがうかがえます。
水は、私たちが生活してゆく上に絶対欠くことのできない大切なものです。これなくしては、私たちの生存はおぼつきません。したがって、太古の昔から人々は、多くの恵みを与えてくれ、人間の命をも左右する「水」に畏敬の念を持って接し、大切にしてきました。
しかし、文明の発展は、自然環境や生活環境を大きく変化させました。それによって、私たちの水の接し方もかわりました。水は無限ではなく有限なものです。そして、生あるものにとっては命の糧であり、知恵の源でもあります。
美しく、おいしい水を守り、大切にしてゆくことは、私たちの未来、大げさに言うなら生物の生存を守ることにつながるのではないでしょうか。
  • 臼杵市役所臼杵庁舎TEL:0972-63-1111(代表)
  • 臼杵市役所野津庁舎TEL:0974-32-2220(代表)

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